記号
数学の記号と関数に関するさらに詳しいドキュメントは数学演算子の節にあります。
記号 | 意味 |
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@m |
アットマークで始まる式はマクロ (@m なら m というマクロ) を呼び出します。この後ろにはスペースで区切られた式もしくは関数の呼び出しに似た引数リストが並びます。
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!
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エクスクラメーションマークは論理否定 (not) を表す前置演算子です。 |
a! |
慣習により、エクスクラメーションマークで終わる名前を持つ関数は一つ以上の引数を改変するものとされます。 |
# |
番号符 (ハッシュ/ポンド) は単一行のコメントを開始します。 |
#= |
番号符に等号が続くと、複数行に渡るコメントの始まりとなります (ネストできます)。 |
=# |
複数行に渡るコメントの終わりは等号に続く番号符で表します。 |
$ |
ドル記号は文字列の補間と式の補間で使われます。 |
%
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パーセント記号は剰余演算子です。 |
^
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キャレットはべき乗演算子です。 |
&
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一つのアンパサンドはビット単位の論理積です。 |
&&
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二つのアンパサンドは短絡評価を行う論理積です。 |
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一つのパイプ文字はビット単位の論理和です。 |
||
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二つのパイプ文字は短絡評価を行う論理和です。 |
⊻
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Unicode の XOR 文字はビット単位の排他的論理和です。 |
~
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チルダはビット単位の論理否定です。 |
' |
最後に付くアポストロフィは adjoint (共役転置) 演算子 Aᴴ です。
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*
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アスタリスクは乗算です。行列の乗算や文字列の連結を含みます。 |
/
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前向きのスラッシュは左にある引数を右にある引数で割る除算です。 |
\
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後向きのスラッシュ (バックスラッシュ) は右にある引数を左にある引数で割る除算です。行列方程式を解くときによく使われます。 |
() |
中に何も入っていない括弧の組は空の Tuple を構築します。
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(a,...) |
コンマで区切られた引数からなる括弧の組は、その引数を要素に持つタプルを構築します。 |
(a=1,...) |
コンマで区切られた代入文からなる括弧の組は NamedTuple を構築します。
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(x;y) |
括弧はセミコロンで区切られたいくつかの式をまとめるのにも利用できます。 |
a[i] |
配列に対する添え字アクセスです。getindex または setindex! が呼び出されます。
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[x,y] |
ベクトルリテラルのコンストラクタです。vect が呼び出されます。
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[x;y] |
式をセミコロンで区切ると、垂直方向の連結となります。vcat または hvcat が呼び出されます。
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[x y] |
式を空白で区切ると、水平方向の連結となります。hcat または hvcat が呼び出されます。
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T{ } |
型に続く波括弧は、その型の型パラメータを示します。 |
{} |
波括弧は関数宣言で複数の where 式をまとめるときにも使います。
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; |
セミコロンは文を区切るとき、関数宣言と関数呼び出しでキーワード引数のリストを始めるとき、そして配列リテラルで要素を区切って垂直方向の連結を表すときに使われます。 |
, |
コンマは関数引数・タプル・配列の要素を区切ります。 |
? |
クエスチョンマークは conditional ? if_true : if_false のように三項演算子の区切りとして使われます。 |
" " |
一つの二重引用符は String リテラルを囲みます。
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""" """ |
三つの二重引用符も String リテラルを囲みます。この形式のリテラルでは " にエスケープが必要にならず、先頭に付いているインデントが無視されます。
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' ' |
一重引用符は Char リテラルを囲みます。
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` ` |
バックティックは外部コマンドを表す Cmd リテラルを囲みます。
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A... |
後置の三つのピリオドは splat 演算子または slurp 演算子を表します。splat 演算子は関数呼び出しでコレクションの要素を複数の引数に "展開する" ときに使われ、slurp 演算子は可変長引数関数の宣言で複数の引数を単一のタプルに "まとめる" ときに使われます。 |
a.b |
単一のピリオドはオブジェクトまたはモジュールの名前付きフィールドへのアクセスを表します。getproperty または setproperty! が呼び出されます。
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f.() |
ピリオドが関数適用の括弧の前 (f.(...) ) あるいは中値演算子の前 (.+ ) に置かれると、要素ごとの関数適用が行われます。broadcast が呼び出されます。
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a:b |
コロンを中置の二項演算子として使うと、a から b (両端含む) に渡るステップサイズ 1 の区間が構築されます。
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a:s:b |
コロンを中置の三項演算子として使うと、a から b (両端含む) に渡るステップサイズ s の区間が構築されます。
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: |
コロンを裸で使うと、特定の次元全体が表されます。たいていは添え字アクセスと組み合わせて使われます。 |
:: |
二つのコロンは文脈に応じて型注釈または typeassert を表します。関数引数の宣言で頻繁に使われます。
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:( ) |
クオートされた式です。 |
:a |
Symbol です。
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<:
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部分型演算子です。 |
>:
|
上位型演算子 (部分型演算子の逆) です。 |
= |
一つの等号は代入です。 |
==
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二つの等号は等価比較です。 |
===
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三つの等号はプログラムから値を区別できるかどうかを判定する等価比較です。 |